二大政党制という欺瞞

選挙が近いので政治の話題。

少し前に二大政党制にしようみたいな議論が流行し、結果、民主党は躍進し与党になった。
しかし、単純に政治の輸入だけで済ませていいものだろうか、何か忘れているんじゃないかなと思う。


アメリカ合衆国の政党は他国の政党と比較して非常にゆるやかなグループである。一般に党員の義務や資格審査は存在せず、選挙を管理する州当局に届けを出すだけで党員とみなされる。党の固定支持層のほとんどが党員であるばかりでなく、レーガンデモクラット(w:Reagan Democrat)のように多数の党員が対立党候補に投票する現象も起る。(wikipediaより引用)

二大政党制の国では党議拘束がないか、弱い場合が多い。二大政党制で日本ほど党議拘束が強い国を知らないのであったら教えて欲しい。

二大政党制のアメリカでは議員が主義主張により自由に党を決めることができ、党議拘束もないので自由に議案に投票ができる。つまり他党の提出した法案に賛成ができる。個人がいろいろ言えて、それがよければ採用されるので選挙のときのアピールにもなる。結果、議員のモチベーションがあがる。地元の人もその議員を誇りに思える。

後半部分の結果のところ、ちょうど日本の逆ではないだろうか。何を個人で言ってもだめ、除名されるから。国民にとって政治家は誰でも同じという印象、選挙に行く気が起こらない人がでてくる。地元議員でも誇りに思えない。あえて挙げれば地元に道路作った議員が誇り。国全体の奉仕者なはずが...だめだこれ。

この問題を抜きにして二大政党制にすると結果は明らかである。さらに今のように連立政権になれば結果はもっと悲惨で、少数意見でもばんばん通る。

だから、日本での二大政党制と言うのは、デジタル時計のパーツを日本というアナログ時計に組み込んだものであり、やるんだったら、まずデジタル化でしょというお話。アナログ時計の歯車ってしっかり噛み合ってて自分本来の動きできない。党議拘束というおかしな仕組み。

今回は国民性を無視した議論をしたから、全部そのままデジタル時計にすればいいという問題でもないですけどね。アメリカの時計は日本では動く...かな?では、テレビは?

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